[kouryukan 271] 間伐材の利用   2000/3/2  平松義治
2000/03/02 23:46
Subject:[kouryukan 271] 間伐材の利用

今日NHKの「クローズアップ現代」という番組で「日本の森林を救え」と題して放送していました。
やはりよく言われている、間伐材の利用を促進して間伐をどんどん進めなければならないというのがとりあえずの結論ですが、そのために何をなすべきかということが大きな焦点でした。
そのひとつが国産材を利用したわりばしを多く使用するということがあげられていました。少し前には自分のはしを持ち歩いてわりばしを使わないのが森を守ることだと聞いたことがありました。その一方でわりばしを使う方が間伐材の利用が促進され、かえって森を守ることになるという話も聞いたことがありどちらが正しいのだろうと疑問に思っていました。今日の番組で国産材のわりばしならそちらを使用する方が森を守るのにはいいのだということがわかりました。しかし私は宿泊業を営んでいる関係もあって使った後の処理をどうするかというのも大きなテーマです。焼却すれば二酸化炭素が発生するし、埋めても腐るまで多少時間がかかるし、ハムレットの心境です。番組では使用後のわりばしの再利用については詳しくは述べていませんでした。どなたか、うまい再利用の仕方をご存じでしょうか。

それから番組で興味を持ったことは「100%間伐材利用」のシールを張られている家具などの木製品を買うとその価格の中から500円が集められ、間伐のための資金の一部に回されるということでした。いわゆる森林税と同じような考え方ですね。ほかに100%国産材利用の住宅を普及させる必要性についても強調していました。
とにかく日本の人工林はいま間伐期を迎え、10年以内に間伐を完了しなければ山は荒れて土砂くずれなどの災害までもひき起こすと林野庁の人が言っていたのが印象的でした。
リサイクルされたトイレットペーパーを使わないと牛乳パックのリサイクルが進まないのと同じように、少々値段が高くても国産材を使わないと日本の森林が荒れてしまうということを人々に認識してもらうことの大切さ、難しさについて再認識させられた番組でした。